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中医学と漢方

日本では、主に生薬を用いた治療術を「漢方」と呼びますが、実はここに「中医学」と「日本漢方」という二つの異なる意味が含まれています。

中医学」とは、中国伝統医学の略称です。日本では、古くから大陸の医術を積極的に導入してきましたが、体系的医術として導入したのは室町時代になってからのことです。以後、これを日本の気候風土、体質に合わせて独自に発展させていきます。

そうして、中医学とは診断・治療の手法が異なる日本独自の伝統医学「漢方」が成り立っていきます。名称の由来は、その起源が「漢」の国の医学にあること、そして江戸時代中期に伝来した西洋医学「蘭方」と区別したことです。

一方、1972年の日中国交正常化以降、数多の中医学書が日本に入るようになり、中医学をさらに発展・体系化させた「現代中医学」を導入し始めます。そして、これが現代の中医学の理論(生理・病理)と臨床(診断・治療)の基礎となっています。

中医学と漢方とは、似て非なるものです。ただ、実際には広く一般に馴染みやすい呼称として「漢方」と表記されることが多くなっています。

 

以下は、中医学と漢方の共通点ともいえる考え方です。

整体観

整体観(せいたいかん)とは、人間自然界とを一つの整体とみなすことです。人は、四季の移ろいや気候の変化、地理、環境といった自然界と同調して生きていると古くから認識していたのです。これを「天人合一」「天人相応」と言います。

このため、身体の不調が生じた時、これを単に人体だけの原因と捉えるのではなく、自然界の影響もあわせて考えるのです。

例えば、カゼは「風邪」と書きます。これは、自然界の風によって寒邪(ウイルスなど)が人体に侵入したことによる発熱疾患です。また、「気象病」と言われるように、気温・気圧・湿度の影響によってめまいや頭痛、神経痛などを発症する方がいます。

他にも、夏の胃腸の不調、季節がわりのうつ症状など、漢方では現代医学が苦手とする症状にも対処できる強みがたくさんあります。

漢方が「バランス医学」と称されるのは、こうした整体観という考え方にあるのです。

弁証論治

西洋医学における「診断」「治療」にあたるものを弁証論治」(べんしょうろんち)と言います。

患者さん一人ひとりの体質、病気の原因、発病までの経緯を把握して「」(しょう)を決定し、これに合った漢方薬で治療を行うものです。

」とは、いわば病気の型のことです。「証」は単に病名や症状だけで決定されるわけではありません。患者さんとの対話で得られた情報、患部の状態、悪化要因や好転要因などを総合して決定します。

このように、一人ひとりの体質や症状に最適な治療法を考えるため、「オーダーメイド医療」と言われています。

未病先防

未病先防」(みびょうせんぼう)というのは、お聞きになられたことがあるかと思います。

2000年以上も前の中国最古とされる医学書『黄帝内経』(こうていだいけい)では、次のように記されています。

  • 「聖人は已病(すでに発病したもの)を治さず未病(まだ発病していないもの)を治し、已乱を治さず未乱を治す」『素問・四気調神大論』
  • 「上工(優れた治療者)はその萌芽を治し、下工(下手な治療者)はその已に成りたるを救う」『素問・八正神明論』

優れた医療とは、病気になってからではなく、なる前から体質養生法を見直すものだという教えです。最近では予防医学と言われますが、その起源は漢方にあるのです。

未病の段階から身体のケアに努め、場合によっては漢方薬を服用する。こうした養生法は、とても理にかなっていると言えます。

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