埼玉県越谷市の漢方新生堂薬局です。不妊症・更年期障害・めまい・耳鳴り・腰痛・神経痛・アトピーなどでお悩みの方はご相談ください。
<症状とこれまでの経緯>
偏頭痛は、高校生時分からの悩みでした。最近では、1度痛みはじめると2日は続く感じです。
なんだか、いつも決まった経過をたどってひどくなる気がします。
まず始めに目が渇き、次に目の下が痛み出します。きっとパソコンやスマホなどで目が疲れたことが原因なんだと思います。
次第にこめかみの辺りが痛み、吐き気をもよおします。ひどい時は吐くほどです。
(以上、本人談)
<全身状態>
<治療経過>
頭痛に吐き気や嘔吐を伴うと、誰しも「何か悪い病気ではないか」と不安になるものです。こうした場合、念のために脳外科で検査をすることをお勧めします。
Sさんは、検査によって異常は見つかりませんでした。痛み止めや偏頭痛薬が処方されるのが一般的です。しかし、根本的な解決にならないと考え、漢方治療を決意されたのです。
ご自身でも指摘されていましたが、頭痛は目の疲れが一因でしょう。加えるならば、エアコンの風や直射日光、寒暖差、月経前なども悪化要件となっているようです。一方で、腹部以下の冷えやむくみもあります。
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こうした場合、漢方では「陽虚水滞(ようきょすいたい)」と考えます。
冷えによって水分代謝が悪くなり、さらに冷えは悪化するという悪循環に陥っていたのです。結果、末梢の血液循環も悪くなって頭痛を起こしていたのです。
眼精疲労はそのきっかけです。
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さて、漢方薬を服用して2週間で、効果が明らかに分かりました。月経前の頭痛は全く起こらなかったとのこと。直射日光や寒暖差による影響も皆無でした。エアコンの風は直接当たらないように注意するしかありません。生活養生も必要です。
集中して治療した期間は2か月。
以後は、漢方薬を常備して、ご自身の判断にまかせてその都度飲んで頂くことにしました。痛み止めや偏頭痛薬は全く必要なくなったようです。
「漢方は体質を変える」
とはよく言いますが、その典型例ですね。