埼玉県越谷市の漢方新生堂薬局です。不妊症・更年期障害・めまい・耳鳴り・腰痛・神経痛・アトピーなどでお悩みの方はご相談ください。
<主な症状>
1年半ぐら前から、陰部の痒みで悩んでいます。患部は熱感をもっているためか、入浴前から就寝中にかけて、特に痒みが強くなります。冷したり、メンタームを塗ったりして、なんとか我慢するようにしている状況です。
<その他の症状>
痒い時は帯下(おりもの)が黄~緑色、寒がりで、手足・腹部・臀部が冷たい、入眠困難、左耳の閉塞感と耳鳴り
7年前にストレスのためか、めまいを伴う突発性難聴を患い、それ以後は左耳に閉塞感と耳鳴が続いている。
<既往歴>
7年前に突発性難聴とめまいを発症
<投薬と経過>
症状はあっても異常が見つからないケースは少なくありません。これは、胃腸の機能異常によるものですから、漢方薬の最も得意とするところです。
ただ、補中益気湯を胃薬のように漫然と服用しても治るものではありません。もちろん、適切な漢方薬であれば、短期間でも改善は可能です。
Hさんの不具合は、腸の蠕動運動に不具合があります。食べるとすぐにお腹がいっぱいになるのは、消化が上手くいかずに先づまりになっているためです。
結局、1週間でほぼすべての症状は改善されました。ご本人様は、再発しても大丈夫なようにと、念のために1週間分を予備薬としてお持ちになりました。
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漢方薬は長く飲まないと効かない。。。多くの方と同様の印象をお持ちでしたが、思いのほか早く改善したことに驚いた様子でした。
<症状とこれまでの経緯>
初潮を迎えた当初から、生理前になると頭痛と吐き気を訴えており、現在ではその日数が増えてきているようです。
病院からは頭痛薬を処方されましたが、吐き気のある時は服用することができません。
そこで、予防薬を検討して頂きましたが、若年齢であるために処方できないとのこと・・・。娘の辛そうにしている姿を見るのは忍びないため、漢方に頼ろうとホームページで探し出しました。
(以上、母親談)
<全身状態>
手足が冷たい、冷たいものが好き、水分を摂取するわりにトイレが遠い(2~3回/日)、便秘がひどく兎糞状便(1週間に1~2回)、月経は遅れがちで、血の塊が混ざる
<方針と経過>
頭痛には吐き気を伴うため、症状のある時に薬を服用することは困難です。そこで、頭痛が起こらないように未然に防ぐ必要があります。体質改善です。
漢方薬は毎日服用して頂くことになります。同時に水分の摂取量を減らし、冷たいものを極力控えて常温で飲むように指導いたしました。
服用を開始してから最初の月経時には、頭痛の程度が軽くなったためか、吐き気を発するまでには至りませんでした。お小水の回数も日に5~6回と増えました。
その後、2回目の月経時には頭痛はまったく起こらなくなります。
さて、症状がなくなった時にどうするかが大事です。
体質改善は早急にできるものではありません。今後はお小水の状態と、月経における血塊の有無を判断材料として少しずつ服用量を減らしていくことにしました。
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頭痛は単に「頭痛薬」で抑えればよいというものではありません。なぜ、頭痛が起こっているのか、原因を見きわめた上での治療が求められます。
また、そうすることで将来の病気の予防にもつながります。
「未病先防(みびょうせんぼう)」が大事なのです。
<主な症状>
締めつけられるような痛みが生理2日目まで続く。出血量は周期によって多かったり少なかったりと安定しない。経血は赤褐色で粘稠、小さな血塊が混じっている。生理の1週間前から胸や下腹部がはってきて、疲れやすいわりに食欲も増してくる。生理周期は35日と遅れがち。
<その他の症状>
立ちくらみ、お尻や足先の冷え、便がコロコロして硬い、肌あれ
<方針と経過>
生理痛では、単に痛みを止めるだけでなく、痛みが起こる根本的な原因を考えて対処することが大事になります。Sさんで注目するべきは、生理前の症状と生理周期の遅れ、経血色と血塊、立ちくらみや便の状態でした。
そこで、これらを総合的に考えた漢方薬をお出ししました。
服用してすぐに便通がよくなり、最初の生理時には痛みが5分の1ほどになり、生理前の胸のはやお腹のはりも軽くなりました。2度目の生理を迎えると、痛みも血塊もなくなり、以後は生理周期も整うようになりました。
Sさんは、3ヶ月後にご結婚を控えていました。喜びの裏に潜んでいた不安が解消されたとのことで、私どもも安堵した次第です。
<主な症状>
下腹部と腰が重く痛む。6年前から徐々に痛みが増幅し、現在は締めつけられるようにズキズキと痛むことも増えてきた。痛みは4日間ほど続き、そのうち3日間は鎮痛剤が手放せない。腹巻きをして温めると楽になる。(カイロだと暑すぎて不快) 経血は多めで赤褐色、比較的大きめの血塊を伴う。生理中は空腹感がなく、立ちくらみや息切れがする。
生理前はきまって下腹部が張って痛くなり、下肢はむくんで痛くなるほど。周期によっては胸も張ることがある。
<その他の症状>
もともと胃腸虚弱にて、たびたび胃が痛くなる。高校生以後は、電車内でも腹痛に見舞われることが増えた。脂っこい食事だと下痢をする。
<方針と経過>
訴える症状が多い場合、同時に取り組むべきか、段階を踏んで順次取り組むべきかの判断が大事になります。Tさんの場合、<その他の症状>に分類した胃腸症状は、生理前の不調とは分けるべきと考えました。
注目すべきは、痛みが温めると楽になること、生理中に立ちくらみや息切れがすることです。漢方では血虚・寒凝血瘀(けっきょ・かんぎょうけつお)と判断します。
そこで、これを解消するための漢方薬をお出ししました。
服用して最初の生理時、痛みは半分程度になりました。薬力不足と判断し、さらに温める働きを強める漢方薬に調整いたしました。すると、3度目の生理を迎えたときの痛みは5分の1程度になったようです。しばらく続けることで、いずれ解消されると判断して継続服用することにしました。
痛みは年々増幅していたため、早い段階で痛みをゼロにすることはできませんでした。しかし、お腹を冷やさないようにするなど、生活改善も取り入れることで、今後もさらなる改善が期待できると考えています。
※自己判断による服用をさけるため、漢方薬の名称は明記しておりません。