埼玉県越谷市の漢方新生堂薬局です。不妊症・更年期障害・めまい・耳鳴り・腰痛・神経痛・アトピーなどでお悩みの方はご相談ください。
<主な症状>
2ヶ月ほど前から外陰部が痛くなり、痒みや濃茶色の帯下(おりもの)を伴うようになりました。
病院で細菌やウイルスの検査をしましたが、結果は全て陰性でした。それで、炎症を抑える軟膏(ステロイド)と抗ウイルス軟膏が処方され、2週間ほどで帯下(おりもの)は無色透明に戻りました。ところが、痛みと痒みは引かず、さらに別のステロイド軟膏を出されましたが変わりません。
そこで、他院へと移り、また別のステロイド軟膏を塗っていますが、全く治まる気配がありません。現在は、患部が腫れて熱っぽくなってきたため、このままでは悪化するだけではないかと不安になりました。もう最後の砦は漢方薬だと思って相談にうかがいました。
<全身症状>
<治療経過>
閉経後は、全身的に潤いが減り、特にデリケートである粘膜は乾きやすくなります。トイレットペーパーによる刺激、長時間座ったままなど、何らかのきっかけで痛みや痒みを感じるようなる方が少なくありません。
痒みだけでなく、痛みや腫脹(熱感を伴う)など、早急に症状を緩和するために煎じ薬を選択いたしました。
使用中の塗布薬の使用を止め、漢方薬を1週間服用した時点で痒みと痛み、熱感と腫脹は当初の半分ほどになり、帯下(おりもの)も出なくなりました。
更に1週間服用して頂いたところ、症状は消失し完治しました。
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デリケートゾーンの悩みは相談に勇気がいるかもしれません。病院に行くのでさえも躊躇する方がいらっしゃると思います。だからこそ、ご相談にいらしてい頂いた方には不快な症状から早く解放できるよう、お力添えできればと思っております。
<主な症状>
5~6前から、生理1週間前になると陰部に痒みが出始めて、生理が来ると治まるというサイクルを繰り返していました。さらに、1年ほど前に閉経してからは、四六時中痒みが出るようになり、夜も痒くて眠れないほど辛くなったのです。最近は、陰部が腫れぼったくなっていることに気がつきました。
市販の塗り薬を使っても治まらず、むしろ痒みが強くなることもありました。痒みが酷い時は、冷水シャワーやカット綿で拭くと少しやわらぎます。
帯下(おりもの)は元々無かったのですが、この4~5ヵ月は乳白色の帯下が出始め、量も増えてきました。臭いもあります。
<全身症状>
<治療経過>
閉経前後からの陰部の痒み・違和感を感じる方は少なくありません。近年は、GSM(閉経関連尿路性器症候群)と称するもので、女性ホルモンの変化に伴う陰部のかゆみ・痛み・頻尿・尿漏れ・性交痛・性交後出血などの症状がこれに該当します。
現代医学では、完治を目指すというよりも、上手に付き合っていくものといったスタンスのようです。
一方、漢方では考え方に違いがあり、完治を目指しています。Hさんの場合は、うるおい不足によって痒みが生じ、その結果として熱を帯びてきたものと考えます。熱を帯びれば痒みはさらに増し、陰部が腫脹してくるのです。
そこで、熱と痒みを抑える漢方薬を1週間分、煎じて服用していただきました。
最初は苦くて飲みにくかったようです。ただ、服用3日目からは苦みが気にならなくなり、同時に痒みと腫脹が引いてきました。徐々に痒みが生じる間隔が開き、1週間服用した時点では痒みを全く感じなくなったとのことでした。
念のため、更に一週間分お薬をお出しして終了といたしました。
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たった一週間で症状が落ち着いたため、「漢方薬がこんなに効くとは思いませんでした!」と喜んでいらっしゃいました。
長く患ったからといって、治療期間も長くかかるとは限りません。現に、Hさんのように1年以上悩んだ症状であっても、1週間で改善することが少なくないのです。
女性のデリケートな悩みではありますが、勇気をもってご相談にいらしていただければと思います。
<主な症状>
1年半ぐらい前から陰部の痒みで悩んでいます。患部は熱をもっているためか、入浴から就寝時にかけて、特に痒みが強くなります。冷やしたり、メンタームを塗ったりして、痒みをなんとか耐えて我慢しています。
<その他の症状>
痒い時は帯下(おりもの)が黄~緑色、寒がり、手足・腹部・臀部が冷たい、入眠困難、左耳の閉塞感と耳鳴り
7年前にストレスのせいか、めまいを伴う突発性難聴を患い、それ以後に左耳に閉塞感と耳鳴が続いている。
<投薬と経過>
帯下(おりもの)の色や、冷やすと楽になることからも、痒みの正体は「熱」によるものと考え、これに適応する漢方薬を1週間服用していただきました。
服用してすぐに熱感が治まり、同時に痒みが軽減し、夜間に痒みで起きる回数がずいぶんと減ったようでした。そこで、さらに2週間同じ薬で様子を見ることにしました。
ところが、それ以後に仕事が忙しくなり、そのタイミングで痒みが元に戻ったとのこと。そこで、念のため一旦病院への受診を促したところ、膣カンジダを含め、他の菌も同定されず、病院から処方された塗布薬でも痒みは消えませんでした。
そこで、漢方薬の内容を調整して3週間ほど服用していただきました。すると、以後は痒みの範囲が縮小し、腫れも引いてきたため、1週間ごとに薬を調節しながら様子を見ることにしました。
3週間ほどで痒みはほとんど消失したため、完治するまで徐々に服用量を減らしていきました。
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Kさんのように、一旦は症状が改善しても、他の要因によって再発することがあります。今回は、疲労やストレスがそれでした。こうした時は、1週間ごとに細やかにお薬を調節して対処していくことで、早期改善へと導くことができます。
1年半もの間、病院の薬によっても治らなかった症状が、結果的に3ヵ月足らずで完治できました。夜間に痒みで悩まされることもなくなり、体調面も良好になったと喜んでいらっしゃいました。
<症状とこれまでの経緯>
初潮を迎えた当初から、生理前になると頭痛と吐き気を訴えており、現在ではその日数が増えてきているようです。
病院からは頭痛薬を処方されましたが、吐き気のある時は服用することができません。
そこで、予防薬を検討して頂きましたが、若年齢であるために処方できないとのこと・・・。娘の辛そうにしている姿を見るのは忍びないため、漢方に頼ろうとホームページで探し出しました。
(以上、母親談)
<全身状態>
手足が冷たい、冷たいものが好き、水分を摂取するわりにトイレが遠い(2~3回/日)、便秘がひどく兎糞状便(1週間に1~2回)、月経は遅れがちで、血の塊が混ざる
<方針と経過>
頭痛には吐き気を伴うため、症状のある時に薬を服用することは困難です。そこで、頭痛が起こらないように未然に防ぐ必要があります。体質改善です。
漢方薬は毎日服用して頂くことになります。同時に水分の摂取量を減らし、冷たいものを極力控えて常温で飲むように指導いたしました。
服用を開始してから最初の月経時には、頭痛の程度が軽くなったためか、吐き気を発するまでには至りませんでした。お小水の回数も日に5~6回と増えました。
その後、2回目の月経時には頭痛はまったく起こらなくなります。
さて、症状がなくなった時にどうするかが大事です。
体質改善は早急にできるものではありません。今後はお小水の状態と、月経における血塊の有無を判断材料として少しずつ服用量を減らしていくことにしました。
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頭痛は単に「頭痛薬」で抑えればよいというものではありません。なぜ、頭痛が起こっているのか、原因を見きわめた上での治療が求められます。
また、そうすることで将来の病気の予防にもつながります。
「未病先防(みびょうせんぼう)」が大事なのです。
<主な症状>
締めつけられるような痛みが生理2日目まで続く。出血量は周期によって多かったり少なかったりと安定しない。経血は赤褐色で粘稠、小さな血塊が混じっている。生理の1週間前から胸や下腹部がはってきて、疲れやすいわりに食欲も増してくる。生理周期は35日と遅れがち。
<その他の症状>
立ちくらみ、お尻や足先の冷え、便がコロコロして硬い、肌あれ
<方針と経過>
生理痛では、単に痛みを止めるだけでなく、痛みが起こる根本的な原因を考えて対処することが大事になります。Sさんで注目するべきは、生理前の症状と生理周期の遅れ、経血色と血塊、立ちくらみや便の状態でした。
そこで、これらを総合的に考えた漢方薬をお出ししました。
服用してすぐに便通がよくなり、最初の生理時には痛みが5分の1ほどになり、生理前の胸のはやお腹のはりも軽くなりました。2度目の生理を迎えると、痛みも血塊もなくなり、以後は生理周期も整うようになりました。
Sさんは、3ヶ月後にご結婚を控えていました。喜びの裏に潜んでいた不安が解消されたとのことで、私どもも安堵した次第です。
<主な症状>
下腹部と腰が重く痛む。6年前から徐々に痛みが増幅し、現在は締めつけられるようにズキズキと痛むことも増えてきた。痛みは4日間ほど続き、そのうち3日間は鎮痛剤が手放せない。腹巻きをして温めると楽になる。(カイロだと暑すぎて不快) 経血は多めで赤褐色、比較的大きめの血塊を伴う。生理中は空腹感がなく、立ちくらみや息切れがする。
生理前はきまって下腹部が張って痛くなり、下肢はむくんで痛くなるほど。周期によっては胸も張ることがある。
<その他の症状>
もともと胃腸虚弱にて、たびたび胃が痛くなる。高校生以後は、電車内でも腹痛に見舞われることが増えた。脂っこい食事だと下痢をする。
<方針と経過>
訴える症状が多い場合、同時に取り組むべきか、段階を踏んで順次取り組むべきかの判断が大事になります。Tさんの場合、<その他の症状>に分類した胃腸症状は、生理前の不調とは分けるべきと考えました。
注目すべきは、痛みが温めると楽になること、生理中に立ちくらみや息切れがすることです。漢方では血虚・寒凝血瘀(けっきょ・かんぎょうけつお)と判断します。
そこで、これを解消するための漢方薬をお出ししました。
服用して最初の生理時、痛みは半分程度になりました。薬力不足と判断し、さらに温める働きを強める漢方薬に調整いたしました。すると、3度目の生理を迎えたときの痛みは5分の1程度になったようです。しばらく続けることで、いずれ解消されると判断して継続服用することにしました。
痛みは年々増幅していたため、早い段階で痛みをゼロにすることはできませんでした。しかし、お腹を冷やさないようにするなど、生活改善も取り入れることで、今後もさらなる改善が期待できると考えています。
※自己判断による服用をさけるため、漢方薬の名称は明記しておりません。