おりもの・子宮頸部の位置で予測

おりものは、卵管、子宮、子宮頸部、膣、バルトリン腺など、多くの場所から出る分泌液が混ざったものです。

医学的には「帯下（たいげ）」と言い、次の2つの役割があります。

 自浄作用

膣の入り口は、肛門や尿道が近いため、雑菌が入りにくくするために、膣内には善玉菌が存在し、酸性の状態を保っています。

これはおりものに含まれる乳酸桿菌(かんきん)の一種であるデーデルライン桿菌が乳酸を分泌しているためです。また、おりものがヨーグルトのような匂いがするのもこのためです。

 受精を助ける

排卵前になると、精子が通りやすいように分泌量が多くなります。この時、普段は酸性に保っている膣内を、精子が好む環境であるアルカリ性にして受精しやすくしているのです。

おりものの量については、人と比べるものではありません。年代や月経のリズム、体質などによって異なるためです。

大切なのは、ご自身のおりものの量を毎日比べてみることです。

年齢で言えば、30代までは比較的量が多く、匂いも強くなりがちです。それ以降の年代では次第に量は減っていきます。

月経周期の中では、生理直後はもっとも量が少なく、排卵時期になれば次第に量が増え、卵白のように透明で粘液性をもつようになります。

このように、おりものの量や質で排卵日をある程度予測できます。

また、それ以外にも感染症や病気を予測するバロメーターにもなりますので、普段からご自身のおりものをよく観察しておくことが大切です。

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