埼玉県越谷市の漢方新生堂薬局です。不妊症・更年期障害・めまい・耳鳴り・腰痛・神経痛・アトピーなどでお悩みの方はご相談ください。
<症状とこれまでの経緯>
胃がチクチクして、みぞおちに違和感を感じます。
食事をするとすぐにお腹がいっぱいになるかと思えば、すぐにお腹が減ります。少し前には咽がつかえて、食事が咽を通りにくく、舌がピリピリとしていました。
お腹はガスがたまっているのか膨満感があり、頻繁にゴロゴロと音が鳴ります。そのためか、最近は軟便~下痢便です。
そこで、こうした症状に市販薬のストレージが効くと書いてあったので、飲んでみましたが一向によくなる気配がありません。
その後、病院で胃カメラや、ピロリ菌の検査もしましたが、全く異常は見つかりません。処方されたのは漢方薬の補中益気湯でした。しばらく服用しましたが、全く変わりません。
一体、何が起きているのでしょうか?
漢方なら専門家に聞いた方が良いと思い、相談することにしました。
<全身状態>
<治療経過>
症状はあっても異常が見つからないケースは少なくありません。これは、胃腸の機能異常によるものですから、漢方薬の最も得意とするところです。
ただ、補中益気湯を胃薬のように漫然と服用しても治るものではありません。もちろん、適切な漢方薬であれば、短期間でも改善は可能です。
Hさんの不具合は、腸の蠕動運動に不具合があります。食べるとすぐにお腹がいっぱいになるのは、消化が上手くいかずに先づまりになっているためです。
結局、1週間でほぼすべての症状は改善されました。ご本人様は、再発しても大丈夫なようにと、念のために1週間分を予備薬としてお持ちになりました。
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漢方薬は長く飲まないと効かない。。。多くの方と同様の印象をお持ちでしたが、思いのほか早く改善したことに驚いた様子でした。
<症状とこれまでの経緯>
3か月ほど前から、どうも味覚がおかしいんです。
食事をした後は必ずといっていいぐらい口の中が酸っぱく感じ、しばらくすると苦味に変わります。
毎年、春先や秋口になると変だなぁとは思っていましたが、今年はとくに強く感じるんです。
これまでに、いくつかの病院で検査しましたが、どこも「異常なし」の一言で終わり。ストレスや老化が原因などと言われ、何の手立てもないとのこと。
歯医者さんにも相談しましたが、歯周病によるものでもないようです。
結局、原因が分からず治療法もないので、気にしないようにと自分に言い聞かせました、、、でも、切ないのです。このまま味覚がおかしなままだと、食事も気が進まないどころか楽しくない。
そこで、インターネットで漢方の専門薬局を調べて相談することにしました。
<全身状態>
<治療経過>
検査にて異常がなかったことから、大きな病気が潜んでいる可能性はないようです。
この時点での漢方という選択肢は、間違いではありませんね。
さて、漢方では「五行学説」といって五臓(肝・心・脾・肺・腎)と五味(酸・苦・甘・辛・鹹)とを関連づける考え方があります。
それぞれが対応しており、酸味は「肝」、苦味は「心」と関係があるというわけです。
ちなみに、漢方で言うところの「肝」「心」は、現代医学の「肝臓」「心臓」と同義ではありません。この2つの臓に共通するのは、精神的ストレスによる体調の変化です。
しかし、Wさんの場合は、そうしたストレスとは無縁とのこと。むしろ、この症状だけがストレス。。。
他を考えなければなりません。
全身状態から考えると、食欲に問題はないものの消化吸収がうまくいっていないようです。それは、舌診(舌の状態から全身状態を判断する方法)によっても見てとることができました。舌苔(舌のこけ)も所々剥がれています。
舌は胃腸の状態をあらわす”鏡”でもあります。
そこで、胃と腸のアンバランスを調える漢方薬を処方することにしました。
1週間の服用にて、味覚が少しずつもとに戻り始め、お腹の調子も良くなります。1か月した頃には、不自然な酸味や苦味はなくなり、家族に確認しても味の相違がないことで効果を実感できたそうです。
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味覚異常は難しい例が多く、病院でも対処法のない症状の一つです。Wさんには、予め時間がかかるかもしれない旨をお伝えしておりましたが、意外にも早く改善したことにお互いに驚いて喜び合いました。
漢方で大事なことは、患者さまのお声に耳を傾け、カラダ全体を総合的に考えることです。
理論や理屈も大事ですが、それにとらわれ過ぎてはならないことをあらためて感じた一例です。
<症状とこれまでの経緯>
数年前から舌の先端の痛みと、唇にピリピリとしたしびれがあります。
また、口の中の上あごと下あごの部分にも違和感があります。そのためか、最近は味を感じなくなり、食事をするにも憂うつな気分です。
これまでにも季節の変わり目に何度となく経験しましたが、ビタミンB6やケナログ軟膏で治っていました。
ところが、今回ばかりは治りが悪いので漢方でなんとかならないものかと。。。
元来、心配性で一度気になると気持ちが落ち着かず、最近は寝つきも悪くなって睡眠薬と安定剤を服用しています。
<全身状態>
<治療経過>
ライフスタイルを考慮して、漢方のエキス剤を選択しました。
最初の1週間にて、全体の症状が軽くなりました。以後、2週間服用していただき、全く気にならない程度にまで回復したために漢方薬は終了。
健康面の不安は、心にまで影響を与えるものです。。。
最初にご来店いただいた時からすると、ずいぶんと表情が明るくなり安堵いたしました。安定剤に頼らなくても大丈夫なほどに元気を取り戻されたようです。
食べることは ”人生の三楽” の一つです。これからは、毎日の食事を楽しんでいただけると良いですね。
※自己判断による服用をさけるため、漢方薬の名称は明記しておりません。